

07月31日 (金) 日本脳炎ワクチン(マウス脳による製法のワクチン)についての説明
● 日本脳炎ワクチンについて
当該ワクチンは日本脳炎ウイルスを感染させたマウスの脳を用い、精製したものです。
ワクチンの精製度は高いですが、極めて微量な脳組織成分が残存する可能性や不純物
が混入する可能性は完全に否定できません。
● 日本脳炎ワクチンの副反応
健康状況調査によると、2日以内に37.5℃以上の発熱が約1.9%認められ、接種局所
の発熱・腫脹は約8.9%、発疹が約1.0%にみられ、70万~200万回に1回程度、
ADEM(急性散在性脳脊髄炎)が発生すると考えられています。なお、平成元年度から
平成21年3月までに日本脳炎ワクチンを接種した後に死亡された方の中で、ワクチ
ンとの因果関係があるとして健康被害救済制度の認定を受けた方は5名です。
※ ADEM(急性散在性脳脊髄炎)とは
ある種のウイルスの感染後あるいはワクチン接種後に、稀に発生する
脳神経系の病気です。ワクチン接種後の場合は、通常接種後数日から
2週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。
ステロイド剤などの治療により安全に回復する例が多く、良性の疾患と
されていますが、運動障害など神経系の後遺症が10%程度あるといわ
れています。予防接種後にみられたADEMの患者さんで、予防接種法
に基づく健康被害救済制度の認定を受けた方は、平成元年度から
平成21年3月までで18名です。
● 日本脳炎ワクチンの積極的勧奨差し控えについて
平成17年5月30日、厚生労働省は都道府県に対し、定期予防接種として日本脳炎
ワクチンの積極的な勧奨を差し控えるよう勧告しました。当該ワクチンの使用と重症
のADEMとの因果関係があるとの判断が下されたことにより、より慎重を期するた
め、このような措置がとられました。
● 日本脳炎ワクチンの接種について
定期の予防接種の対象者のうち、日本脳炎の流行地域へ渡航する方、蚊に刺されやす
い地域や環境にある方など、日本脳炎に感染するおそれが高い場合などで、本人や保
護者が特に希望する場合には、この説明書をお読みいただき、同意書に署名した上で、
現行の日本脳炎ワクチンの接種を受けることができます。
● 重い副反応が起こった時の補償について
予防接種法に基づく予防接種により疾病、障害、死亡等の健康被害を生じた場合には、
予防接種健康被害救済制度によって、医療費の支給、障害年金の支給等が行われます。
なお、救済制度の対象となる健康被害は、厚生労働大臣が予防接種と疾病・障害等と
の因果関係を認定したものに限ります。